夏が終わったら、また…ね?

 

 

蝉と戯れたり

向日葵と日光浴したり

潮風を浴びたり

棒アイスに思いっきりかじりついたり

 

 

 

そんな夏が、ね

 

 

 

 

 

 

 

気づけばもう8月を迎えそうで、もよビックリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

色んなことに余裕が出来たら、思い出したみたいにまたTwitterも再開するつもりです

 

 

地雷系彼女

 

 

 

 私の友達の大城さんはいつも奇抜な格好をしている。

 一言で言うと、地雷系だ。

 お姫様みたいなフリフリのスカートとか、おっきなリボンのついたトップスとか、底が10センチぐらいありそうなブーツとかをよく着てる。
 でも一番特徴的なのは、やっぱりそのお顔だと思う。
 大城さんはいつ見ても凄くかわいい顔をしている。
 目がおっきくて、鼻がしゅっとしてて、唇がぷるぷるで、肌も真っ白。

 私と大城さんは背の高さが同じぐらいだから、学校でたまに横に並ぶことがあるけど、普通に憂鬱になる。それぐらい可愛い。
 私たちが通ってる学校は自由な校風が売りで、制服というものが存在しない。
 だからみんな私服で通学するんだけど、とは言っても学校だし、地味というか、質素な感じの服装をした人がほとんど。もちろん私もそう。
 でも大城さんだけは、いつも同じ地雷系の服装をしている。毎朝ドレスみたいな服を着こなして、お化粧を整えて、髪型もかっちりきめて登校してくるのはとっても大変だと思う。
 そのせいで……っていっても大城さんが自分でそうしてるわけだけど。周りから浮いちゃってるから、大城さんは周囲の目を凄く集めてる。それでも大城さんは自分を貫いてて、特にそんなことを気にする素振りは見せない。すごく格好いい。私にはきっと真似できない。

 大城さんとは家が近所だけれど、彼女がいわゆる普通の格好をしているところは見たことがない。
 たまに私の部屋の窓から大城さんが出かけていく所を見かける。いつもの格好で。
 その度に、今日はどこに行ってるんだろうなって想像する。

 あんなにかわいい大城さんだから、きっと休日の過ごし方もかわいいと思う。

 例えば、スイーツを食べに行ったりする。
 大きなイチゴが乗ったパフェを食べる大城さん。
 多分食べる前にいっぱい写真を撮るから、見えない部分にあるバニラアイスが溶けちゃったりしてる。だんだん食べていってそれに気付いた時にはアイスがほとんど水になっちゃっててしょんぼりする大城さん。かわいい。
 イチゴは先に食べる派かな。それとも最後に残す派かな。どちらにせよ、口いっぱいに大きなイチゴを頬張って幸せそうな顔をするのだ。かわいい。

 例えば、お花畑にピクニックに行ったりする。
 色とりどりの沢山のお花と大城さん。凄く絵になる、かわいい。
 大城さんは花かんむりを作ったりする。
 凄く細くてすらっとした綺麗な手をしているから、細かい作業は上手な気がする。
 可愛い花かんむりを作って私の頭の上にのせてくれたり……はわわ~

 大城さん、今日は何してるんだろう。

 今日も私は大城さんを妄想する。

 


 私は、お父さんと弟の付き添いでと釣り堀にやってきていた。
 よくわからないのだけれど、目の前にあるおっきな水槽の中に釣り糸を垂らして魚を釣るらしい。
 海とか川と違って、簡単に手軽に釣りが楽しめるらしい。
 確かに釣りって凄く難しそうなイメージだけど、閉じ込められた場所を泳いでる魚を釣るのはなんとなくできそうな気がする。
 私は金魚すくいが得意だから、その要領でできそうだ。

 お父さんと弟は着くや否や、水槽のすぐ脇に置いてあるビールケースに腰かけて、釣り糸の先の針に小さな餌を付け始めた。
 それを二セット作った弟が、私に一本渡してくれる。

「これを垂らして、水面に浮かぶこの玉が沈む……いや、なんか水の中から引っぱられたら俺に教えて」
「う、うん」

 弟はそれだけ言うと、すぐに自分の釣り竿に集中し始めた。
 私もそれに倣って釣りを始める。

「──わっ」

 と、すぐに私の竿にヒットがあった。
 想像よりも引っぱられる力が強くて、前につんのめる。

「あっ、危なかった……」

 危うく水槽の中に転がり落ちてしまうところだった。
 寸でで止まって大恥をかかなかったことに安堵していると、再び竿が引っぱられる。
 弟に声をかけた。

「もうかかったの!? 凄いよ、姉ちゃん」
「うん、わ、わかったから、早く。これ、どうするの?」
「あ、ああ。えっとね、ゆーっくり上に引っぱって、ちょっとしたら力緩めて、でまた上に引っぱっての繰り返し!」

 弟に言われた通りにやってみた。
 引っぱって、緩めて、引っぱって、緩めて。
 しかし全く想像通りには行かなかった。金魚すくいは得意だ、なんて舐めてかかっていたせいだ。
 結果は言うまでもなく、不発。
 弟に惜しかったね、姉ちゃん。と、慰められた。
 それからは静かなものだった。
 時折お父さんや弟の竿にヒットはあるものの、私の竿はピクリとも動かない。
 変わらない景色をぼんやり眺めるだけで、時間が過ぎていった。

「──うおおっ!!」

 ぽかぽか陽気と、心地のよい水音に眠気を誘われ、重くなったまぶたが今まさに閉じようってタイミングで、隣の水槽の方からどっと大きな歓声が聞こえた。
 顎を支えていた肘が膝から滑り落ちて、がくんとなった衝撃で目が覚めた。
 寝ぼけ眼で音のした方に目をやってみると、そこでは一人の少女が数人のおじさんに囲まれながら大物を釣り上げているところだった。

「……ん?」

 まだ視界がぼやぼやとしていて、その姿はシルエット程度にしか覗えない。
 でも、私にはすぐにわかった。
 そこで大物を釣り上げ、周囲のおじさんに、

「嬢ちゃん凄いのう」
「こんなサイズの、見たことないですよ!」
「こまい身体やのに、見事な竿さばきやった」

 なんて歓声を浴びているのが、他でもない、大城さんだということが。

「……ふふん」

 大城さんはそれを受けて少しだけ得意げな表情を見せたが、すぐにいつも通りのなんてことない無表情に戻って、腰かけていたビールケースのそばに置いたクーラーボックスに釣り上げた大物をしまうと、再び竿を水槽へと垂らした。
 隣に座っている、いかにもなおじさんと何やら言葉を交わしているようだが、その会話は私の方まで聞こえてこない。
 大城さん、あのおじさんとなに話しているんだろう。

「あの女の人、すごいよね。この前なんて、俺の隣で大物釣り上げたんだよ」
「この前?」
「うんー。先週ぐらいかな、ちょっと話したよ。釣り得意なんだって」
「へ、へえ……」

 なんと、大城さんはこの釣り堀に何度か訪れているらしい。
 私の知らない大城さんの一面だった。
 しかし釣りが得意な大城さん。かわいい。
 あっ、また釣った。

 大城さん、やっぱりいつもと同じかっこしてるけど、釣りにくかったりしないのだろうか。
 とか一瞬考えたけど、釣り針を食ったまま暴れる魚と、それをいなして針から外す大城さんの姿が凄く絵になっていて、気付けばそんなことは頭からすっぽり抜けていた。
 その後は自分の竿のことなんてすっかり忘れて、大城さんが釣りをしている姿をずっと眺めていた。
 私の針に魚が引っかからないのは、邪魔しないからずっと大城さんのことを見ていなさいという、魚神からの思いやりのような気がした。
 大城さんは時折、隣に座るおじさんと一言二言会話を交わすだけで、基本は一人で静かに釣りを楽しんでいた。
 おじさんは大城さんとは釣り堀仲間なのだろうか。大城さんを釣り堀に残して途中で帰ってしまったし、親族とかではなさそうだった。

 はっと気づいたときには日が傾き始めていた。

 すっかり大城さんを見つめるのに夢中になっていた私は、帰宅の準備を始めたお父さんと弟に自分の釣り竿を奪われてようやく、大城さん以外のことに意識を向けることができた。
 夕陽に照らされながらビールケースに腰かけ、淡々と次の獲物がかかるのを待っている大城さん。
 とても絵になる。やはりかわいい女の子はそこにいるだけで芸術になる。
 大城さんの釣果は私が見始めたところからで言うと、10匹。
 いつから来ているかわからないから、きっともっと釣っていると思う。

 大城さんの釣りをする姿に、私は見惚れていた。

 大城さんは針に魚がかかると、ビールケースから腰を上げる。
 真っ黒の光沢が眩しい、しかしかわいらしい大城さんとは正反対の無骨な釣り竿を一度握りしめ直す。
 竿にちょこっとひっついたリール(弟に教えてもらった)というらしい部分をぐるぐる回す。
 スカートの裾が大城さんの動きと、風の流れに合わせてゆらゆら揺れる。蠱惑的だ。
 魚が釣れるまでの大城さんはすごく集中していて、かっこかわいい。初めてみる大城さんの表情だった。
 私の脳内にある、大城さん表情ノートのナンバー2として記録された。
 ものの数分で大城さんは魚を釣り上げる。
 小さいものの時はあまり表情を変えないけど、大きめの魚が釣れると、大城さんは少しだけ頬を緩ませる。これはナンバー3だ。
 そして時折、隣のおじさんと何度か言葉を交わす。
 その場所には私は座りたいなあなんて少し思ったけど、私の釣りの腕前はからきしだ。

 釣り堀にはまた来ようと思う。
 まだまだ私の知らない大城さんの一面があるのだ。
 いずれは私も大城さんの隣で釣りを楽しみたい。

 その日はお父さんと、弟と、私は釣り堀をあとにした。

 今日何度目かの魚を釣り上げる大城さんを横目に映しながら。

 

 

────

 

蛇足。

 

よくわからないと思うので軽く説明しますと、

ものすげー地雷系の女の子が、釣り堀でガチ釣りをしていて、いかにもな釣り堀のおっさん共に囲まれてる構図ってすげー面白いな。っていう、

 

満を持して、もよが本当に好きなライトノベルを紹介する

こんばんは、もよです。いや……もよ、と申します。申す者です。

 

今までも好きなライトノベルに関する言及や、ブログをアップしたりしたことがあるのですが(ツイートもブログも既に消えています)それらは全て嘘です。大嘘です。

僕が本当に好きなライトノベルは今までずっと隠してました。底が知れるとヤなので。

 

しかしようやく今日発表します。

なにより、やっぱりみんなに僕の好きなライトノベルについて知ってもらいたい。その一心です。

ワシは、ポマエ等に、ライトノベルという大変素晴らしい文化を伝承してから死にたいのじゃよ……(ライトノベル本気爺)

 

 

 

……早速発表していきます。

 

 

 

 

 

1 東京侵域;クローズドエデン

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ハイ。

もうね、大好きなんですよ、コレが。

本当に好きなんで、好きとしか言えないんですけど、本当に好きなんですよ。

何故売れてないのか、サッパリわかりません。お願い!買ってくれ!夢は夢で終われない!そして続きが読みたいです……(ここでマジの泣きをする)

いつまでもね、私は待ち続けますよ。あみんとね。

 

内容の話を少しさせてもらうと、主人公とヒロインがお互い大切な人を取り戻す為に一蓮托生バディとなり、謎の事件によって廃墟と化した東京を探索する。そんなお話となっています。

突然なんですけど、「バディ」ってめっちゃ良くないですか?

例えば、SAOガンゲイル・オンライン内でのシノンとキリトみたいな。例えば、Dr.STONEの千空とクロムみたいな。例えば、暗殺教室の渚とカルマみたいな。例えば、はるかなレシーブみたいな!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お互いがお互いに、自分よりも相手を一番信頼しているみたいな、そういう関係が僕はマージで好きです。

「あいつならきっと大丈夫だ」死ぬまでに言ってみたいセリフランキング第三位。

とにかくそういう、お互いがお互いに全幅の信頼を寄せている、一蓮托生バディ物が読みたいという方は是非に!

 

 

 

2気ままで可愛い病弱少女の構いかた

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あの、本気で好きな作品群なので、ちょっと、すみません。

 

まず一つ好きポイント発表します。

 

ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……(セルフ効果音)

 

ジャン! 「名前」です!

 

 

主人公の名前は甘口廿日。ヒロインの名前は病闇夜美闇(やみやみや みや) 。

うーん、やっぱり良い。

やっぱライトノベルなんで、名前の文字とか(脳内で)読んだときの舌ざわりでファーストインプレッションを印象づけるのって良いですよね。

これも一生話していきたいんですけど、僕、スロウスタートの万年大会って名前で鳥肌立ったんですよね、今すぐにでも万年大会に改名したいぐらい好きなんですけど。

漫画でも、ライトノベルでも、まあ、どこまでいっても創作物なので、こういう現実離れしたような要素が少しでもあると僕はドキッとしちゃいます。モヨッとしちゃいます。(感情をうまく言い表せないので適当な感情表現を使って逃げている)

 

 内容としては日常の謎ミステリで、とにかく好奇心旺盛でちょっとお嬢様気質なヒロインに主人公がジャイアントスイングのごとく振り回される作品となっております。

 俺も美少女に振り回されたい。そしてそのまま果てに飛ばされて星になりたい。そんな脳内思考の方は是非に!

 

 

 

3都市伝説系彼女。~永遠子さん救済倶楽部~

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っべ~、マジで好きなライトノベル紹介しちゃってるよ……

こちらは、この教室は帰宅しない部が占拠しました、さてゲームガルドを攻略しようか(ちなみに未読)などで有名なおかざき登先生の作品です。

 

あの、ね。ちょっと言いたいんですけど、

 

「U35の描くキャラは最高に良い!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

U35先生、実はもよの好きなイラストレーターランキング堂々の1位なんですけども。

 

表紙絶対主義になりつつある近年のライトノベルでは絶対に見ないであろうこの表紙、普通にヤバじゃないですか? マジで表紙二時間で描いてくださいってお願いされたぐらい真っ白。

というか、SDキャラライトノベルの表紙飾ることなんてあるんだ、って感じ。久しぶりに見てもやっぱりヤバいな……

 

中身としては、オカルトを決して信じない主人公の前に現れた、歩くだけでオカルトを連れてくるヒロインを主人公とその友達二人がお助けしてあげるお話です。

主人公は確か田舎の神社の息子みたいな設定なんですけど、まずコレが良い。いや、舞台が田舎ってだけでもう既に100点のラノベなんですけどね。

 

で、田舎×都市伝説ですよ…?

 

マージで、最高のマッチングじゃないですか?コレにはマッチングアプリ業界も腰抜かして腰抜かし過ぎてもうだるま落としになりますよ。

田舎好きな人は都市伝説とかオカルトとか絶対好きだと思うので(これは多分そう)、田舎好きな人はとにかく読んでください。

 

 

 

 

 

ということで、もよがガチで好きなライトノベル紹介でした。

興味ある人はマジで読んでみてください、後悔はさせません。多分。

 

 

 

 

これでもよの底が知れたな~と思ってるそこのアナタ。

 

ふふ、どうでしょうかね……

一生中学生でいたい

ツイッターで「南海トラフ」ってワードがトレンド入りしてます。

 

どうやら今日の14時頃に南海トラフ地震が来るかも~ みたいな予言がされてるらしいです。

なんかこういうの見ると、単純に羨ましいなあって思うんですよね。

 

もしかしたらこの予言を流したのは、顔も名前も知らないどこかの少年少女で、訪れるかもしれない危機から世界を救うべく、そんな予言をネットに書き込んだのかもしれない。でもネットの民は、誰もそんなこと信じない。起こるはずがないって、バカにしてる。

そんな状況に、クソっ……とスマホを地面に叩きつけているかもしれない。

そして少年少女は、その危機から世界を救うべく、走り始めるかもしれない。何かに抗い始めるかもしれない。

そして命からがらにその危機の訪れを防いだ時、二人の間には恋が芽生えているかもしれない。

そんなことを考えると、ただただ羨ましいなって、そう感じます。

 

 

ボーイミーツガールが、俺の知らないどこかで動いているのかもしれない。そう考えるだけで嫉妬で狂いそう。

 

 

 

早く俺んとこにもボーイミーツガールが来い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

以上

 

 

 

 

スプラトゥーン2(ツー)でよく使うブキは「スプラローラー」

深夜にコンバンハ、もよです。

 

 

 

私事ですが、アカウントが3周年を迎え、フォロワー100人になりました。ありがとうございます。

有名な民謡に「フォロワー100人できるかな」というフレーズがありますが、本当にできるものなのですね。

 

98人辺りからなかなか伸び悩んでいたような、そんなこともないような。

 

何はともあれ、色々とありがとうございます。

これからも、もよをヨロシクオネガイシマス。

 

 

 

 

 

たまに気まぐれに島に出かけたり、聖地に行ったり。

ブイチューバーになったり、サブアカウントでアニメやソシャゲの話をしたり。

はるかなレシーブとアニマエール、古橋文乃が大好きなオタクです。3年目も基本スタンスは変わりません。

 

 

 

 

さあ、桜舞い散るこの場所で、

みんなで一緒に踊ろうか。

えんやこら、えんやこら。

 

 

 

twitter.com

 

 

よくアニメとか映画とかである、

「俺の右腕になれ!」

 ってセリフ、

「俺の右肩になれ!」

 のほうが良くないですか?

そういう意味が、このアカウント名に込められています。嘘です。

 

「俺の右肩に乗れ!」

 それはサトシ。

 

「俺の右肩にカレー!」

 それはスプーンの使い方が下手な人。

 

「俺の右肩に真礼!」

 それはまあや。

 

 

 

 

 

 

 

もよん……

 

ポポポポポポポ (豆鉄砲を乱射する音)

「私、海岸でゴミを眺めたりするの好きなんだよね」

 

砂浜に転がったペットボトルをポコンと蹴り飛ばしながら、唐突にそんなことを言う。

 

「変な趣味」
「割と面白いよ、ゴミはゴミでも色んなのが落ちてるし」
「例えば?」
「この前は、赤と緑と黄色のボーダーのヘルメットとデッキブラシのブラシの部分だけが2本落ちてたの」

 

手ぶりをつけながら、珍しい海岸ゴミの話をする。

 

「なにそれ」
「それで、なんでこんなのがここに流れ着いたのか不思議だなって思って、色々考えてみたの」
「ほんとに変な趣味」

 

言いつつも、海岸ゴミの話を楽しそうにする姿にトキメキを隠せずにいた。

 

「最終的に、高層ビルの窓掃除の仕事をしてた人が仕事に嫌気が差してデッキブラシを折ってヘルメットと一緒に投げ捨てたんだろうなーって答えに辿り着いた」
「ブラックな労働環境だったんだね」
「投げ出したくなる時なんて誰にだってあるよ……って、海の向こうに向かって念じておいた」

 

久方ぶりに悲しい彼のことを思い出して、今はどうしているかな、なんて考えながら、なむなむ……と呟いて両手を合わせた。

 

「ふーん……あっ、私も1つ思いついたよ」
「なになにっ」

 

興味津々といった様子で近寄って、同じように膝を抱えて座る。聞く体勢が整ったところで得意げに言い放つ。

 

「多分それ、仮面ライダーの布教だよ」
「……?」

 

頬に人差し指を添わせて首を傾げる。

 

「3色ヘルメットと、デッキブラシのブラシの部分だけだよね。ほら、カッチョイイ3色のヘルメットにデッキブラシの先端だけくっ付けたら仮面ライダーの頭みたいにならない?」
「あー、確かになるかも」

 

仮面ライダーの頭を想像しているのか、視線だけ上にやりながら相槌を打つ。

 

「だからそれを作った小学生がきっと、海の向こうにいる私たちに、「仮面ライダーってかっこいいんだぞ!」ってその手作りヘルメットを流して伝えてくれたんだよ」
「分解して届いちゃったけどね」
「でも私が、1度折れかけたその熱い想いをどうにか形にしたんだねー」

 

水平線の向こうにいるやもしれない小学生を思い浮かべながら、のんびりと呟く。

 

「ほら、少しは楽しいでしょ」

 

そう言った彼女の表情が、にたーっとしていることに気づいて、ほんのり悔しいながらも、

 

「私も今度1人で海岸にゴミ探しに行ってみようかなって、思えるぐらいには、ね」

 

今日ばかりは、正直になっておくことにした。

 

 

 


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モヨ・サンタクロースとかいう、マジのバケモンを産んでしまった

お久しぶりです、もよです。モヨ・サンタクロースではありません。

最近の僕のTwitterを見てる方なら知ってると思うのですが、

 

僕、バーチャルユーチューバーデビューしました。

(久しぶりにはてなブログで書くので「文字デカ…」となってる)

これがそのツイートです。

 

経緯を説明しますと、ちょっとした事情で約2週間ほど、全くTwitterを見ていない時期がありました。

この日、久しぶりにTwitterに戻ってきて「さあ、何を呟こうかな」と思った時、1つ前のツイートからかなり時間が空いていることに妙なプレッシャーを感じてしまいしました。

これは前にも言ったことがあるのですが、前のツイートから約10日の期間が空いているにも関わらず、久しぶりに呟いたと思えば内容が「おはよう」とか「久しぶり」とかだと、なんか寒いじゃないですか。

だから、せめて何かしら味のあるツイートを届けたいと熟考した結果、

 

ブイチューバーデビューすればええやん。と、なりました

 

ブイチューバーという文化に対してほとんど興味関心が無いのですが(最近はオタクの友達(三度の飯よりブイチューバーが好きなマジでヤバイ奴)の影響もあり、まとめ動画等をたまに見たりしている)(あっ、パカチューブは違うよね……?違うよね?)

たくさんのバーチャルユーチューバーが毎月か毎週か、デビューしていることは知っています。

そのビッグウェーブに、ノリと勢いで適当に乗りました(黙れ)

そしてこれが地獄の始まりでした。

 

まあ僕も薄々、この時点でかなり地獄な事には気づいてます。だってまず名前もキャッチコピーも、アイドルマスターシンデレラガールズに出てくる「イブ・サンタクロース」を丸パクですからね。

 

そしてこの、毎日1回、ブイチューバーとして動画を投稿しました!(してない)という報告のツイートが始まったのはこの日です。

この日はまだ良かった。

ユーチューバーの1発目の動画は大抵自己紹介動画って、テンプレがあるし。

 

正直この時点で結構ネタ切れです。

ちなみにブイチューバーにママとかパパとかの文化があるのは、超最近知りました。

 

ついにいいねが0になりました。確かにネタ切れ感が否めないのはわかるけれども……

しかし三日目にして僕も頭を使えるようになります。

 

 毎日ネタを考えるのは地獄すぎるので、二日間かけて使えるネタを採用しました。

 

多分だけどブイチューバーが歌ってみたで歌う歌ではない。

もっとオタクが好きそうな歌とか、歌唱技術を褒めてもらえる高音がすごいボカロ曲とか歌うべき。例えば……「ジャンプアップ↑エール!!」とか……?(ブイチューバーを見るようなオタクが好きなアニメ曲がわかりません)

そして再びいいね0。ここら辺でこのツイートを毎日続ける意味がわからなくなってくる。

 

かつてこんなにカタカナが多いユーチューブの動画タイトルがあったでしょうか。

このツイートはちょっと自信があっただけに、いいねが1しかつかなかったのでメンタルがもうボロボロに。

メンタルはボロボロになっても肌はボロボロにしない、バーチャルユーチューバーアイドルの鑑ですね。ま、私、バーチャルユーチューバーだから中の人の肌は関係ないんですけどね!ヨホホホホホ

 

僕が唯一見ているゲーム実況者が、最近このゲームをやり始めたのをきっかけにちまたで流行していることを知りました。(オタクのくせにこういう系の情報が遅すぎる)

もともと一週間でブイチューバーツイートはおしまいにしようと思っていたので、このツイートがモヨ・サンタクロースの生前最後のツイートです。そもそもモヨ・サンタクロースなんて人間はこの世界に存在していないのですが。

 

 

四日目辺りで、コレ一週間続けて記事でまとめればそこそこ面白くなるんじゃ……?なんて思って頑張って続けて、頑張ってまとめてみたんですがあまりに面白くない。

まあ、モヨ・サンタクロースという試み自体がまったくもって面白くないので、この結果も当然といえば当然なのかもしれませんね。悲しい。

 

ということで、この記事を最後にモヨ・サンタクロースとはお別れです。

極少数のコミュニティに突然現れて、殆どの人の目に止まることはなくとも毎日動画をアップロードし続けたブイチューバーは、日陰に入ったまま、ほとんどの人の目に止まることはなく、ひっそりとこの世の中から姿を消しました。

でも、僕の心の中に、あなたの心の中に、モヨ・サンタクロースという存在はいつになっても居続けることでしょう。

なぜならモヨ・サンタクロースは本物のサンタクロースなのだから。年に一回、あなたの心に小さな小さな、幸せと言う名のプレゼントを届けにやってくることでしょう。

ありがとう、モヨ・サンタクロース。

君のことは忘れないよ。

 

 

 

 

 

あ、引退ツイートと引退動画上げるの忘れてた。

 

 ま、いっか。